研究紀要第4号 福島県診断標準学力検査問題報告書 算数科 - 012/061page
V 第2学年の結果の考察
この問題は、該当学年において学習した結果の実態を診断的にとらえ、今後の学習指導に役立てることを目的として用いるものである。したがって問題の構成は前述したように、つぎの基本的立場に立って、この趣旨が達せられるように努力した。
(1)指導要領に示されている第2学年の内容についての基本的能力をとらえうるようにする。
(2)理解の深さ、およびつまずきの箇所を診断できるようにする。
(3)子どもの算数科の学力について、概観的に且つ、教科内における学力の差異をも診断的にとらえうるようにする。以上のような問題作成にあたっての基本的な考えをふまえ、当学年の算数科の学力をとらえうるように、いくつかの領域、分野を設定し、それぞれの領域・分野のねらいにあった問題を網ら的に漏れのないように作成し、それぞれの領域・分野の能力および、当学年の算数科の学力を、ぺ一パーテストの限界内で、診断的にとらえうるようにした。
領域・分野は、1学年と同様、学習指導要領に示された領域とし、数と計算に関する内容が大半をしめており、しかも、数概念や計算の理解がその基礎となっているので、この領域をつぎのように2つに分けた。
・数と計算の意味の理解 数の概念の理解、加減を適用して問題を解く能力
・計算 計算について理解と技能
・量と測定 量の概念と測定の意味の理解
・図形 図形の概念の理解
・数量関係 数量の関係についての理解1 問題のねらいと正答率
〔T〕 (40分)
領
域問題のねらい 問題番号 正 答 率小問 大問 領 域 1
数
と
計
算
の
意
味1.分類して数える。 1 (1)
55.6 65.8 (2) 76.0 2.ものごとを整理して表わす。 2 (1)
49.4 50.1 (2) 50.7 3.4位数までの数を表わす。 3 (1)
75.8 58.8 (2) 48.7 4 (1) 39.3 (2)
61.5 5 68.8 4.数の大小、順序を表わす。 6 93.0 92.6 7 92.2