研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 003/044page

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2  変    数


変数とは、名前により識別されるデータをいい、その名前は、つぎの約束にしたがって名付けられる。
 1.名前の先頭文字は英字であること。
 2.名前の長さは6文字以内であること。
 3.第2文字以後は英字でも、数字でもよい。

2-1 整定型
(integer type)

(暗黙の宣言による)
 変数のうち、先頭文字が1,J,K,L,M,Nではじまる変数である。これを暗黙の宣言にしたがった整変数という。

 〔例〕 MAX K5 LAMDA I
誤った整変数の例
 5MAX………数字ではじまっている。
 X−5………英数字以外の文字が使用されている。
 SAPPORO………6字をこえている。

(型宣言文による)
 整変数として定義したい変数を、INTEGERという文字のあとに、それぞれをコンマで区切って列記すれば、それらの変数はそのプログラム単位内においてすべて整変数とみなされる。

 〔例〕 INTEGER A,B,TOTAL
・データの値の大きさは、215(32768)未満。

2-2 倍長整数型
(double integer type)
  倍長整変数として定義するには、DOUBLE INTEGERという文字の後に、変数をそれぞれコンマで区切って列記する。

 〔例〕 DOUBLE INTEGER M,A,K
・データの値が215以上になるような場合には倍長整数型とすること。

2-3 実数型
(real type)

(暗黙の宣言による)
 変数のうち、先頭文字がI,J,K,L,M,N以外の英字ではじまる変数は実変数である。これを暗黙の宣言にしたがった実変数という。

 〔例〕 A TOTAL X3B OSAKA

(型宣言文による)
 実変数として定義したい変数を、REALという文字のあとに、それぞれをコンマで区切って列記すれば、それらの変数はそのプログラム単位内においてすべて実変数とみなされる。

 〔例〕 REAL K,MAX
・精度は10進7.2けた

2-4 倍精度実数型
 倍精度実変数として定義するには、DOUBLE PRECISIONという文字のあとに、変数をそれぞれコンマで区切って列記する。

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