研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 002/044page

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1-4 複素定数
(complex constant)
  複素数を表現する定数である。複素数は実部と虚部より成り立っているがFORTRANでは、この定数を表現するのに2つの実定数を用いる。すなわち、複素数の実部、虚部をこの順に実定数として書き、それをコンマで区切り、全体をカッコでくくったもの、これが複素定数である。

 〔例〕
  (1.23,3.468)……… 1.23+3.468i
  (−12.,.004E2)……… −12.0+0.4i
  (0.,−1.5)………−1.5i
  (+2.36E-1,0.0036E+2)……… 0.236+0.36i

1-5 論理定数
(logical constant)
論理定数とは、真か偽の値を与える定数で、つぎの2種類がある。
1. .TRUE.……… 真
2. .FALSE.……… 偽
1-6 文字定数
(Hollerith constant)
 文字定数とは、整定数n(n≧1)のうしろにHを書き、そのあとにn個の文字を書いたものである。この場合の空白は意味をもつ。

 〔例〕
  4HAB=4HABCD 8HFUKUSIMA
 文字定数は、DATA文、CALL文の引数の中にだけ書くことができる。


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