研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 009/044page

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Aの値
Bの値
A.OR.B
の結果
A.AND.B
の結果
.NOT.A
の結果
.NOT.B
の結果
真(true)
真(true)
偽(false)
偽(false)
真(true)
偽(false)
真(true)
偽(false)
真(true)
真(true)
真(true)
偽(false)
真(true)
偽(false)
偽(false)
偽(false)
偽(false)
偽(false)
真(true)
真(true)
偽(false)
真(true)
偽(false)
真(true)

 〔例〕
 L.AND.M………論理変数L,Mが、ともに真のときは真、それ以外のときは偽となる。
 L(3).OR..FALSE.………論理型配列要素L(3)が偽のときのみ偽、それ以外のときは真となる。
 A.GT.B.AND.C.LE.D………A>B,かつC≦Dが同時に成立すれば真、それ以外のときは偽となる。
 (P−3,0*Q).EQ.R.OR.(S+T)/U.LT.2.5E3……P−3.0. Q≠R,かつが同時に成立すれば偽、それ以外のときは真となる。
 .NOT.(A.NE.B)………A≠Bであれば偽、A=Bであれば真となる。
 3つの論理演算子間には、優先順位が定められており、その順に評価される。同一順位のものに対しては左から右へと評価される。
優先順位
 1. .NOT.
 2. .AND.
 3. .OR.
この順位はカッコを用いることにより変更される。

 〔例〕
 A.AND.B.AND.C………A,B,Cを論理変数とすると、はじめにAとBの論理積が求められ、つづいてその結果とCの論理積がとられる。
 .NOT.A.OR.B.AND.C………A,B,Cを論理変数とするとはじめにAの否定がとられる。つぎにBとCの論理積がとられつづいてその結果.NOT.Aの結果との論理和がとられる。
 (A.OR.B).AND.C………カッコを用いることにより、その優先順位は変更され、はじめにAとBの論理和がとられ、つづいてその結果とCとの論理積がとられる。

4-4 各種演算子間の優先順位

 これまでに算術演算子、関係演算子、論理演算子が説明きれてきたが、これらの演算子が同一式内にあり、その演算順序がカッコにより変更されない場合には、つぎの順序にしたがって演算が行われる。ただし、関数が含まれる場合には、その計算が最優先する。


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