研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 025/044page
10 FORMAT文
FORMAT文は、書式付きREAD文や書式付きWRITE文と組み合わせて使用し、外部の文字の列とその内部表現との間の変換及び編集の仕方を指定する。
一般形
n FORMAT(ql tl zl t2 z2 ………tn q2)
n: 文の番号 q1,q2: 斜線または空白(斜線は記録と記録の間の区切りを示す。) t1,t2………,tn: 欄記述子または欄記述群(下記参照) z1,z2………,zn: 欄区切り(コンマ使用)(一つの記録の中で、欄の区切りを示す。)
(注) 欄は、入出力媒体上で、1個のデータが占有する領域である。
例
10−1 欄記述子
欄記述子(field discriptor)は次のいずれかの形とする。
rIw srFw.d srEw.d srDw.d nHhl h2……hn rAw nX rLw
I、F、E、D、H、A、X、L ……… 情報の内部表現と外部表現との変換及び編集方法を示すもので変換記号という。 w、n ………ゼロでない整定数。外部の欄の幅を示す。 d ………整定数。欄のうち小数部のけた数を示す。dがゼロのときは0と指定する。 r ………ゼロでない整定数又は空白。基本欄記述子の繰返し回数を示す。反復数という。rが空の場合には、反復数は1とみなす。 s ………けた移動子(けた移動参照)又は空白