研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 024/044page
入力並び(input list)は、入力したデータを格納する場所を示し、出力並び(output list)は、出力するデータの格納きれている場所を示すものである。 8−6 入出力機番の与え方
入出力装置には番号が与えられている。この番号により、どの装置であるかが区別される。
このうち、5,6については、普通はつぎのような装置である。
5:カード読取装置
6:高速度印刷装置
上記以外の番号は、単に入出力装置の区別をするために用いる番号であり、仮の番号を与えておけばよく、実行時に実際の装置が何であるかを決めればよい。装置としては、紙テープ読取装置、紙テープせん孔装置、カード読取装置、高速度印刷装置、磁気テープ装置、磁気ドラム、磁気ディスク装置、XYプロッタ装置、コンソールタイプライター装置などを割当てることができる。
9 補助入出力文
9−1
REWIND文
(REWIND statement)
一般形
REWIND iここに、iは装置番号を示し、符号のない整定数か整変数で与える。
補助記憶として使用される磁気テープ、磁気ドラム、磁気ディスク装置の始点にあわせるための文がREWIND文である。9−2
BACKSPACE文
(BACKSPACE statement)
一般形
BACKSPACE iここに、iは装置番号を示し、符号のない整定数か整変数である。
この文は補助記憶装置上に書かれている記録の1つ前の記録まで戻す働きをする。書式つきWRITE文で出力された記録によって作られた順編成ファイルに対して、BACKSPACE文を実行してはならない。9−3
ENDFILE文
(ENDFILE statement)
一般形
ENDFILE iここに、iは装置の番号を示し、符号のない整定数か整変数である。
この文は装置上に特別なしるしを書きこむためのものであり、このしるしをファル終了記録(endfile record)とよんでいる。これは記録のあつまりの終了を示すものである。