研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 027/044page
欄記述子の反復の例
基本欄記述子の反復形欄記述群の反復 不定回反復 欄記述子の数が入出力並びの数より少ない場合には、最後から2番目の右かっこに対応する欄記述子にもどって、そこから繰り返し用いられる。
10−2 けた移動
外部表現での小数点の位置と内部表現での小数点の位置を変更するためのものである。これはF変換、E変換、D変換に対してのみ意味がある。
(1)入力でのけた移動の例
FORMAT(F7.2,−2PF10.5,F10.4,3PF10・2)で入力したときの内部の値は次のようになる。
W:−123.45(けた移動子がないので、小数点の位置はそのまま)
X:+6.832(−2Pで102した値が記憶される)
Y:−1648.05(けた移動子はないが、前のけた移動子−2Pが働いて102した値が記憶される)
Z:−0.01005(3Pで10−3した値が記憶される)
上の例のように、入力されたデータの内部表現は、外部表現に10−nを掛けたものに等しい。(2)出力でのけた移動の例
FORMAT(1HO,F7.3,E12.5,F7.2,E11.4)で出力すると次のようになる。
−5.6480.26528E03148.260.5862E04
FORMAT(1H0,1PF7.3,E12.5,−2PF7.2,0PE11.4)の出力結果は次のようになる。