研究紀要第5号 情報処理教育講座 FORTRAN文法の手引き - 033/044page
(2) 文関数
文関数は、それを引用するプログラム単位内で、算術代入文又は論理代入文と同じような形の文関数定義文で定義する。
一般形
f(a1, a2……an)=e
f :関数名.英字で始まる6文字以内の英数字.型宣言文又は暗黙の宣言にしたがう。 a1,a2……an :仮引数.引数の型、個数、および順序を示すことにのみ役立つもので、プログラム単位内の他の場所で現われる同じ型の変数名と同じでもよい。 e :算術式又は論理式.仮引数以外に次のものを書くことができる。 @ 文字型を除く定数 A 変数の引用(添字つき変数は不可) B 組込み関数の引用(引用するための名前) C すでに定義きれている文関数の引用 D 外部関数の引用 文関数定義文は、そのプログラム単位内の最初の実行文より前で、かつ、宣言文があれば、宣言文より後に置く。 〔例〕
LOGICAL LOGIC,L,N,M DIMENSION E(5,5) ALPHA(X)=X**4+X**2+1.0 文関数定義文 BETA(X,Y)=(X**2+Y**2)/ALPHA(X) LOGIC(L,N)=L.AND.N ………………………… ………………………… P=A+B*ALPHA(X) Q=BETA(5.0,A+B)+ALPA(E(I,J)) 文関数の引用 R=(X+Y)/BETA(X,ALPHA(Y)) M=M.OR.LOGIC(L,N) …………………………