研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 007/052page
また一方どう考えたらよいかわからないの意見が10%前後あるし,学年の低い者ほどこの考えが多い状態である。
農村,都市の差は,あまり目だたないが,高校農村男子の43%と都市の女子46%が,わるいところが多いと答えているのは,環境と指導の問題がありはしないか。また悪条件が強すぎるきらいがあろうが,環境的条件がよくなれば,やがて解消することであろうが,学年的発達段階を知ることがより必要ではなかろうか。
(2) 生活での興昧・観心
現在の都市は,高層住宅が建ちならび,自動車の騒音とスモックとがみられるようになってきたし,驚くべき変化が見られるようである。
郁市だけでなく,農村においても程度の差こそあれ,少しずつ都市化されていく。この激しい変化をぬきにしては,子どもの生活を考えるわけにはいかない。
この中で生活している子どもの実態にスポットをあてて,日常生活ですきなことはなにか−− 広く現代のもののみ方,考え方,行動のし方を探りだそうとした。
そのうえで子どもをもつ親や教師としてどのような努力が必要であるかの基礎資料をえようとした。この調査の結果捉えられた行動は,テレビ,ラジオを聞く,読書,遊び,自分のこのみのことをする,スポーツ,なにもしない,その他とし,その割合をだしたものである。それによって子どもの生活実態を客観的につかむことができたように思う。
−日常生活ですきなこと−