研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 008/052page
小学校 都市 141名 小学校 都市 135名 男 子 農村 121名 女 子 農村 141名 中学校 都市 150名 中学校 都市 150名 男 子 農村 146名 女 子 農村 121名 高 校 都市 148名 高 校 都市 145名 男 子 農村 96名 女 子 農村 119名 小学校,中学校,高校ともに最もすきなことは自分のこのみのことをするのが,学年が進むにつれて多くなっている。それぞれ自由に行動しやすい状態が学年が進むにつれてでている。
テレビ,ラジオを聞くが小学校男子より女子の方が多く,特に農村の女子が男子に比して倍になっている。
都市の男女子は,農村にくらべ、自分のすきなことをする者が増えている。そのかわり読書をする者が都市にくらべ農村は少なくなっている。環境にもよるであろうが,最近子どもたちは,落ち着いて本を読まないという世評のとおり学年が進んでも10%前後である。男子にくらべ女子がやや多いが,その差はあまり増加しているとはいえない。読書の必要性を考えさせられる。
その他の項も,男・女子の学年差をみるとスタイルとしては,ほぼ同じ傾向であるが,違っているのは,スポーツをする者の割合が,学年が進むにつれて中学校を除き少なくなることである。男・女子については,なにもしない割合が,学年が進むにつれて大きくなる。遊びは低学年ほどその占める割合が大きいし,なにもしない者が,上学年になるにつれ多くなり,心のゆとりをもってまったく自由な個人とし,責任をもつことなく一定の時間を気安くすごすことが,現代の世に必要なことかということも考えさせられる。
(3) 生活の満足度
子どもは,今の世の中をどうとらえているか,都市と農村という環境の中で,それに順応し,それに耐えて生き育ってきたが,農村,都市の地或差はあまり感じられない。
−今の社会の特徴−
現代の社会が交通の発達とマスコミの影きょうにより横につながる感がする。小・中・高とも公害や交通事故が心配というのが最高をしめておりその反面生活が豊かで安心して生活ができる。
自由で楽しいというパーセントも20%前後あるのは,この時代の進歩的な生活態度があり,その見方,考え方が現実を生きていく際の一つの指針