研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 012/052page

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 前頁の表によってみると最も男女差によっての意見がわかれるところは,いいなと思う意見が,高校の都市男子の52%,農村の38.5%と高校女子の9%と5.1%の差が著しい。ここにヌードのシーンをみて,男子と女子の有意差がみられる。他はあまり著しい変化はないが,この時期に男子は性欲観に積極的に賛意を示す意見がでるので,指導の必要性を多少なりとも感じられる。

 また高校男子が女子との間に見解の相違がでやすいし,一般的に女性が生理的にも生活的にも男子より活発に行動されるとは限らない。それで個人中心的に生活しやすい傾向がでやすいこともある。
 また小・中・高をとおしエッチだという意見は,高校の男子をのぞき圧倒的に多い。

 ヌードのシーンについては,心理的には興昧と関心はもっていようが,恥じらいの気持ちから精神的な安定をかく場合もあろう。
 どんな点がエッチだと考えるのか,よくない状態はどんな点か,はっきりした見解を今後の調査にまつべきであろう。
 こう考えるとヌードのシーンに対する感じ方は男子のほうが積極的反応をやや示すようであるが女子はわが身とひきくらべそこまで要求してないようである。

 2.性映画への反応

 小・中高生が性映画の看板をみてどのように考えるかの反応をみてみる。

−小学生が映画のかんばんを見ているところです。この子はいまどんなことを考えているでしょう−

ア 小 学 校

小学生が映画のかんばんを見ているところです。この子はいまどんなことを考えているでしょう


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