研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 017/052page
欲求の度合いは,小学校より学年が進むにつれて知りたいという意見は多くあらわれる。
小学生の男子50.4%,女子46.7%の約半数ぐらいが知りたいという意見であるし,知りたい理由は,役に立つからという考えとなんとなくおもしろいからの興味本位な考えがでている。
中学生になるといっそう役に立つという意見が多くなり,男子31.9%,女子55.8%の割合になってくる。
高校生になると男子92.6%,女子88.6%の大部分の子が教えてもらいたいし,聞きたいという意見になる。おたがいに異性への興味が,よりいっそう高くなるし,相手を理解し性にめざめる時期で,より知りたい欲求となってあらわれるのであろう。話のききたくない人は,この反対のケースであらわれるわけであるが,小学生ほど知らなくてもよいという意見が,男子の60.8%,女子の68%の子が,欲求を示さないし,中学生にいくと,男子72.1%,女子73.2%と知らなくてよいという意見が多くなっていく。
中学生は,男女がつねにいっしょに生活するのに対し,相手ヘの理解が深くなったという安心感が,かえって知らなくともよいという意見がでてくるのか,この点についての調査も必要となろう。
また学年が進むといやらしいから聞きたくないとか,父や母に叱られるから聞きたくないという意見は少数にへり,その他の意見が多くなっている。男・女子同率33.3%が,おたがいに意識しながらも,深いかかわりあいを要求してないのは,中学生と同じく安心感から知らなくてもよいという考えがでてくるのかとも思われる。
高校生は,男女交際の機会が多くでるであろうが,性に対する話し合いの必要と指導がより大事であろう。
また都市,農村による地域差はここではあまりみられないで,性的年令差が少差ではあるがでた感がする。(2) 性(セックス)のことで知識をえているもの
性の知識をえているものは何であるかあげるとつぎのとおりである。
−セックスのことで知識をえているもの−
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