研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 020/052page
影響は,女子より男子がうけやすい。友人の話によるのは高校生になると,男子7.4%,女子9.1%で,その有意差はあまりみとめられない。
小・中・高生の各項目のスタイルとしては,あまり変化を示さないようである。
それにつけて情報源として与える内容を考えたり,教育すべき場所,教育すベき者についての検討などいっそう今後に残された問題がでるであろう。(4) 性についての感じ方・考え方
ちかごろの雑誌,映画などにセックス(性)のことがよくでてくるが,それをどう感ずるかききただしてみると,小学校,中学校,高校との感じ方は,低年令ほどいやらしいという意見とことばがわからないという意見が多い。農村男子の42.9%都市女子の42.9%が,まだはっきりわからないと答えている。
−あなたの感じ−
〔小 学 校〕 〔中 学 校〕
〔高 校〕
@ いやらしい
A エ ッ チ
B 楽 し い
C はずかしい
D なんともない
E ことばがわからない
F そ の 他エッチという感じは,小学生ほど強く,中・高生になると減少してくる。
高校の都市男子と農村女子は,皆無のようである。はずかしいという者は,中学より高校ヘいくといっそう多くなり,都市男子68.3%,都市女子の44.8%,農村男子の64.6%,女子の40.3%と恥ずかしいと答えているのは,心身の発達が心理に影響をおよぼす点もあるであろう。
楽しいという意見も小学生は,男子5.7%,女子1.8%,中学生は男子6.4%,女子17.7%となり,高校男子8.6%,女子22.7%と,高校にいくにつれて少しずつ楽しさを増しているのは,わからぬことへの興味か,慰安的に見ることが楽しいのか,このヘんをさぐってみたい。
農村女子の33.6%が地域性からみて,都会との