研究紀要第7号 児童生徒の生活意識と社会観に関する研究 性文化に関する調査 - 035/052page

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に迷惑をかけない範囲で,自由に考えてよいと思う
5.新しい性道徳が確立されていないので,どう考えたらよいかわからないので迷っている。
6.純潔を守るという言葉の意昧がわからないので答えられない
7.その他

−純潔観−

純潔観

 フリーセックスという風潮のなかで,青少年は純潔に対しどの程度まで守るべきかという意見に対し,結婚するまで純潔でありたいと願うものが男子25.4%(平均)女子56.1%(平均)であり男子より女子は倍以上に上廻っているので,フリーセックスの意見は,女子より男子に意見が反映しているという傾向がみられる。

 つまり結婚までは,自由性交すべきでないという問題は,確実に男女差がみられている。
 婚約すればよいとの意見も,男子7%(平均)女子3%(平均)で男女比率が2対1となっている。

 愛情が深まれば,肉体的な結びつきができるのは当然との考えも男子36.9%(平均)女子9.9%で女子の4倍くらいが,男子の考えとなっている。男子の態度如何が女子に左右することも考えさせられる。男子は本能に従がい自然にあらわすのが多いが,女子は少ない状態である。

 したがって自由性交をするとの意見も男子22.1%,女子11.7%(平均)で,その比率は,2対1であり,女子より男子が積極的な行動が多い状態で,現代の世の波に幾分なりとも影響されている。

 この意見は,男子の個人的発言状態であるので集団的に急進的な考えになっていくことも想像はできようが,その反面,どう考えたらよいかわからないし,純潔との言葉がわからないものが,男子6.2%,女子15.5%(合計)あり,男子より女子は,性意識に対して低いことも示された。

 勿論,前にのベたように,婚前交渉や自由性交の現象が社会にみられても,それは客観的に一般現象としてとらえることはむずかしいし,性道徳間題の関係もあてはまってくる。そこで前進的改新がみられたとは,いちがいにいいえないと思われる。

 5.防ぎょ姿勢

 学校からの帰り道,きゅうに雨が降ってきたがうしろからきた自動車が横にとまって,知らない人から「家の近くまで送ってあげるから乗りなさい。」とさそわれたが,そのときどうするか聞きただしてみたところ

 1.せっかく親切にいってくれたのだから乗せてもらう
 2.たとえ雨にぬれても,知らない人の車には乗らない。
 3.その人の顔や服そうをよく見て,よい人かどうかをみきわめ,乗るかどうかをきめる。
 4.その他


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