研究紀要第11号 学習指導改善に関する研究 理科実験器具の作成 - 000_02/024page

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ま   え   が   き

 理科教育は,市販の実験器具だけでは,学習指導の面から考えても,また費用の面から言っても,おもうようにはいかないものである。

 そこで,実験の目的を考えて,既成器具に改良を加えたり,場合によっては新しいアイデアで新しい実験器具を製作するとかということも,当然出てくるし,そうすることによって,理科教育の成果もあがると考ええられる。

 ところで,そういった創意に基づく理科実験器具の製作に関することについては,昭和40年に本県の理科教育センターが創設されてから現在の教育センターに至るまで,所報や紀要または,理科実験器具製作講座等で発表されてきたが,実験器具の製作についてだけまとめて発表されたことはなかったように記憶している。

 そこで,今回の紀要では「理科教育の現代化の立場からみた自作実験器具」ということに焦点をしぼり,製作のし方とか,材料の入手方法に至るまで,現場の先生方にすぐ役立つようにという意図のもとに集録してみた。

 紙数の関係で、品目がやや少ないというきらいはあるが,内容は以前当センターに勤務された所員の方々の成果も含めて,充実したものとするよう努力したつもりである。

 先生方においては,これらのものをひとつの例として,理科の教材内容とか授業過程の研究をじゅうぶん深めながら,授業の中で生かして使える,さらによい実験器具を数多く創作し,授業に役立てられるよう心から期待するものである。

 昭和48年3月

福島県教育センター所長 白 岩 和 夫


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