研究紀要第11号 学習指導改善に関する研究 理科実験器具の作成 - 015/024page

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セロハン紙(半透膜)をはさみ,接着剤で接着する。それをもう1つのサーモカップに入れる。

(3) 分子模型

 スチロール球を使って必要な模型をつくるが,各種考えられる。  

 @ 写真のように分解できないように球と球の間にようじを入れ接着剤で固定してしまうもの,立方最密,六立最密,体心立方,食塩の結晶,などがあり,この中でも写真のように角を切り取って結晶格子モデルにしてしまってもよい。
 A 球体の結合部分に円型磁石を埋め込み取りはずし自在のモデルを作ってもよい全部接着してから塗料を塗る。
 材料
サーモカップ
 ニホン工缶株式会社 営業第二部
 東京都千代田区丸の内3の4の2
               (日石ビル内)
  200p3,300
  200p3,300p3の2種,会杜直接の場合には余り小数は取り扱かわないかもしれないので事前に問い合わすとよい。

スチロール球
 三立化工株式会社
 東京都千代田区神田東松下町17
  大きさ(直径m/m)
  75,60,50,45,35,30,25,

スチロール板
 各種包装用の廃品でもよい建築材料店などでも扱っている 大きさの1例
  10×900×1800o
  30×900×1800o

接着剤
 スチロール樹脂を溶かさないものであること。
 各種あると思うが1例を示す。
  工業用セメダイン 198
  セメダインコンクリメント
  セメダイン株式会社
 少量の時はコンクリメントがよい。

塗料
 ネオカラー(各色ある)

3.使用法

(1) 簡易熱量計  化学変化に伴なう熱量変化のほとんどすべてをこの容器で行なうことができる。反応物質の一方を入れておき,他方を加えて反応させればよい。ミニスターラーと組み合わせるとかくはんしながら反応させることができる。
 また,化学だけでなく,保温性がよいので,実剤の実験,比熱の測定,電流による発熱量の測定仕事による発熱量の測定などに利用できる。
 その他,サーモカップだけの利用も広範囲にあると思う。

(2) 電気分解槽  従来素焼き円筒を用いていた代りに,半透明のセロハン紙を用いた。両方に電解質水溶液を入れて,電解するとイオンの移動が観察できる。また,ダニエル電池として簡単に用いられる。

(3) 分子模型各種  模型を自作し,分子構造などのところで活用する。


〈参考資料〉
サーモカップの利用法
 中学校理科,探究過程の構成  (明治図書)


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