研究紀要第12号 学校経営改善に関する研究 理論と事実編 - 000_02/016page

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ま   え   が   き

 科学技術の急速な進歩は,地域社会の構成や,生活様式を改変させている。こうした現象は,必然的に学校教育にも波及し,その改善を要請している。学校教育は組織活動として,各構成員の協力により,ひとりひとりの児童・生徒の人間性を啓発し,個性の伸長をはかることになろう。そのためには,教育内容,教育方法・技術の改善・充実をはかることになろうが,このことは組織体制として,系統的に継続的に実践をとおしてこそ期待されるものと思われる。こうした観点から学校経営の改善をとりあげ,3年を経過している。

 第1年次は,県下小・中・高等学校における学校経営の実態をは握して調査資料とし,第2年次は,学校組織の面から追跡検討し,本年度はそれらを基にして,理論と事実の関連研究を行なうことにした。研究に当たっては諸条件に制約され,多くの問題を残すことになったが,ご協力をいただいた関係機関に対して深く感謝申し上げる次第である。

 このまとめは,今後の研究にまつことが多いが,学校教育にたずさわる皆さんにご検討を願い,ご批判をいただければ幸いである。

 昭和49年3月

福島県教育センター所長 白 岩 和 夫


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