研究紀要第14号 児童・生徒の社会認識に関する研究 マスコミ文化・男女交際についての考察 - 002/022page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

小学校
30
30
60
中学校
30
30
60
高  校
20
20
40

 総計として160名実施した。

 

V 調査結果の概要

A 質問紙法からみた概観的考察

1.学校や家庭生活をどう感じとるか。

図1.毎日の生活についてどう感じとるか。

図1

 まず現在の家庭や学校生活をどう感じとっているかという点から児童・生徒の状態をみると半数以上の者が,「ときにはいやなことやいらいらすることがある」と答えている。

 生活を「おもしろくて楽しい」ととらえている者が小学校で19%であるが,中,高といくにつれて減少し,高校生になると約6分の1にへり2.5%の少率となる。あまり生活に関心を示さないものが,小学校11.9%,高校生6.5%と関心度合いが,2分の1と少なくなっているが,反面「いやなことやいらいらすること」が,学年が進むにつれて多くなっていることと併せ考えると受験勉強に追われる高校生活のあり方に問題があるように思われてならない。

 図2.毎日の生活でいらいらする者の状態はどうであろうか。

図2

 上図は,昭和46年と48年の調査を比較したものであるが,46年度より48年度は,小,中生は,生活に対して不安状態を示すものが減少はしているが,高校生は,一部の者に大きな不満を持っているのか,いやなことやいらいらする生活が増加の傾向である。この調査だけからは簡単に結論づけることは早計であろうが,自己中心的な考え方とドライなわりきり方を上学年ほどしやすい様子は,46年度の社会観,人生観の調査にもうかがわれた。現代っ子は,自己主張だけが強く,協調性のとぼしさが,現代生活に,ガマンと忍耐心を少なくしている傾向は,みのがすことができないであろう。しかし以上の調査内容は,次の性意識をしらべるための基礎資料であるので,これ以上の分折は,ここでは避けることにする。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。
福島県教育センターの許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。