研究紀要第14号 児童・生徒の社会認識に関する研究 マスコミ文化・男女交際についての考察 - 011/022page
図11.あなたがつきあっている友とどこで遊ぶのでしょうか。(小学校)
あなたが,いまつきあっている異性は,どんなところで知りあったのでしょうか。(中,高)
図11―1 図11-2 交際する場所を学校の中ということで比較すると小・中・高と大部分の児童・生徒が学校や登下校のとちゅうが多い。中学生の男子91.0%女子の78.2%をみても中学生ほど校内活動が活発である。高校生になると他の学校でという外部交際が増加し,中学生の10倍以上の男子が,交際のチャンスが,外へむくようである。その割に女子の増加率は少ない。
また公園や遊園地,海や山,映画館,ボーリング場など繁華街での交際は,男子が大部分で,積極的交友がみられる。いちめん海や山など健全娯楽に参加する男子も中学生1.8%から高校4.2%の状態で,増加の傾向をたどる。ただ中・高女子が,商店街,ボーリング場などレジャーの場を選びやすい傾向が見られるが,指導の余地があるように思われる。
表6.あなたが,つきあっている友とは,どんなことをおもに話しあうでしょうか。
都 市 農 村 計 男 女 男 女 男 女勉強の話 5.0 4.5 3.1 1.1 4.0 3.2クラブの話 1.7 0 3.9 9.1 2.8 3.6学校の話 8.3 9.7 8.6 10.2 8.5 9.9ただなんとなくすきなこと 30.0 31.3 25.0 23.8 27.4 28.4友だち同志のこと 20.0 29.9 21.1 27.3 20.6 28.8旅行のこと 1.7 1.5 5.5 1.1 3.6 1.4遊びやスポーツのこと 25.0 14.9 21.8 14.8 23.4 14.9テレビ,ラジオのこと 7.5 6.7 10.2 8.0 8.9 7.2もちものや服そうのこと 0.8 1.5 0.8 4.6 0.8 2.6小学生は,「友だち同志のこと」と「遊びやスポーツなど」が話題としてあがるようである。ただ小学生のためか,好悪の感情が先になって男女児27%前後が「ただなんとなく好意をもったから」という理由が多くあがる。それは,自然発生的な交際で,お互いに屈託なく話し合うのはよいし,冷静に偏見なしに話す態度が肝要である。ときに場面により変化したり,地金がでて険悪な空気が漂わないよう男女交際の基準をもつなど心がけるべきであろう。