研究紀要第15号 長欠児童・生徒 かん黙児童・生徒の治療的指導に関する研究 - 006/022page

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(3) 長欠児童・生徒の指導で効果のあったこと

長欠児童・生徒の効果的指導については,各学校より自由記述による解答を得た。したがって,各指導方法をそれぞれの傾向にしたがってまとめ,度数を算出したので,度数の多いものが必ずしも適切なる指導方法とはいいがたいし,度数の少ない指導方法にも極めて有効なものが含まれている。以下,地域特性,学校種別による傾向の違いなどが分るように表示したので指導の参考とされたい。

14.父母の有無

父母なし
父なし
母なし
両親あり
小学生
15
1
1
30
中学生
18
0
1
48
33
1
2
78

15.長欠児童・生徒の効果的指導方法−本人に対して(小学校)

県 北
県 中
県 南
会 津
南 会
相 双
いわき
 計





原因を調べる
4
8
 
2
1
3
4
22
学級を楽しく・仕事をたのむ
8
2
2
5
1
2
1
21
個別的指導・自信をつける
4
 
2
2
 
1
3
12
朝友達が迎えにいく
 
 
1
3
 
1
2
7
朝教師が迎えにいく
1
 
1
 
 
 
2
4
差別をつけない
1
 
 
2
 
 
 
3
日記・作文をかかせる
1
 
 
 
 
 
 
1
出席のとり方に注意する
1
 
 
 
 
 
 
1

15-2 (中学校)

県 北
県 中
県 南
会 津
南 会
相 双
いわき
 計





原因を調べる
6
3
1
1
1
1
1
14
人間関係をよくする
3
1
 
1
 
 
2
7
朝友人が迎えにいく
2
1
 
 
 
 
 
3
個別的接触・自信をもたせる
1
1
 
 
 
 
 
2
本人を刺激しない
1
 
 
 
 
 
 
1

イ."原因を調べる"が,小中学校ともに指導の第一に上げられているが,欠席の原因がどこにあるのかを解明することは非常に重要なことである。一見単純に思える欠席理由も,案外複雑多因である場合もある。これを探ってみてこそ,はじめて指導の方向づけがなされるといえよう。

ロ."人間関係をよくする"−については,単に級友との人間関係を良くすることのみでなく,教師との密接なる関係づくりも考慮しなければならない。

ハ.個別指導を行なって自信をもたせ,学校をみ力ある場所に作り上げていくことも重要である。

二.長欠児童生徒への出迎えについては功罪相半ばするといえる−12頁22表と比較参照のこと。

ホ."出席のとり方に注意する"という点では,教師の何気ない言動が強く影響をおよぼすこ


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