研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 009/025page

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第2図

 両者を対比してみると,小規模校の傾向としては,担当者の50%程度を,低学年教師がしめており,実施学年の70%は,高学年の学級である。このことは,低学年担任によって,高学年の専科的授業担当が大幅に実施されていることを示している。

 また大規模校の傾向としては,専科的担当の教師は,高学年教師が約70%である。また授業の実施も高学年が80%を占めている。このことは,高学年内または同学年内における専科的担当というかたちで実施されていることになる。
 これらの学校規模別特徴も,教員数・学級数の多少によることは当然である。

(3) 実施教科……(第11表)

 どんな教科が実施されているかを,まとめたのが第11表である。
 小規模・中規模・大規模校とも,多少数的にちがいはあっても,音楽科・家庭科が実施教科にあがっている。第2図でうかがえる奉仕的な専科的担当の傾向なども.実施教科の点からも考えてみる必要があろう。

第11表 実施教科  
%
〜6
7〜17
18〜
全体
国 語
習 字
2.5
6.5
8.6
5.9
社 会
1.3
0.9
4.6
2.5
算 数
0.7
0.3
理 科
3.8
0.9
6.6
3.8
音 楽
53.8
44.9
30.5
41.7
図 工
8.2
11.2
11.9
10.4
家 庭
20.3
17.8
27.8
23.7
体 育
10.1
17.8
7.3
10.9
道 徳
2.0
0.8

(4) 実施学年と教科の関連…・((第12-(1)・(2)・(3)表)

 何年担任の教師(学級)が何年生の(向先)何教科を担当しているかを比率と教科名であらわした。%は,規模別の総実施件数を100とした場合の比率である。また◎は実施総数の8%以上,○は5%以上,●は5%未満の教科を示した。


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