研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 014/025page
(2) 実施学年と担当教師
第17表に,奉仕担当による授業を受けている学年(出向先学年)の比率を示した。
実施学年は,小・中・大のいずれの規模の場合も,第5・6学年が高率を示している。このような傾向は,奉仕担当に限らず,学級担任外専科的担当,学級担任専科的担当,交換担当でも見られた傾向であるが,奉仕担当の場合は,いっそうはっきりしている。また担当教師をみてみると,学級担任者による授業と学級担任外教師による授業の割合は,前者が70%,後者は30%を占めている。また前者の内容を,担当者の原学級(年)と,授業を受ける学級(年)の関係でみると,第5図のような実態である。
第17表 奉仕担当の学年
%
〜6 7〜17 18〜 全体 1 年 0.3 0.2 ・ 0.2 2 〃 1.1 1.4 0.6 1.1 1・2 0.5 0.2 3 年 5.9 5.8 5.2 5.7 4 〃 7.4 15.5 13.4 11.6 3・4 3.6 1.5 5 年 34.6 37.7 41.1 37.2 6 〃 39.9 39.4 39.7 39.7 5・6 6.7 2.8(3) 実施教科
第18表によると,全教科,道徳にわたって実施されているが,家庭科と音楽科の比率がきわめて高く,他の教科はびびたるものである。また学校規模による相違も認められない。
第6図は,学級担任の担当する教科の割合と学級担任外教師による担当教科の割合を示したものである。前者の場合は,家庭科・音楽科に集中しているのに対し,後者の場合は,社会科・理科・体育科などにもおよび.各教科に比較的平均した担当の傾向を示している。この傾向は小・中・大規模に共通している。