研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 021/025page
11.協力教授形態のわくづけ
授業担当には,さまざまな形態がみられたが,どのような形態をとるかは,自校の実態をもとに実施教科や実施学年,実施規模などについての方針とか,わくづけをどう設定するかにかかっていると考えられる。
第25表は,わくづけの有無をまとめたものである。小規模校,中規模校では「わくづけはない」が60%前後をしめているが,大規模校になると「わくづけがある」がを上まわり,逆の傾向をていしている。小規模校の場合は,枠を設けても,職員組織上実際的でない場合が多いことなどが理由として考えられる。
第25表
〜6 7〜17 18〜 全体わくずけがあり,その範囲内で可能なものをとりあげ,実施している。 24.3 35.4 49.4 31.5わくづけはない,教員構成などとにらみあわせ,適宜とりあげている。 63.2 59.5 40.5 58.6無 答 12.5 5.1 10.19.9
12.協力教授の実施に関する意見
協力教授の実施について,校長または教頭から意見を求めた。
(1) 教授組織の方向
「今後の教授組織として,どの方向へすすむのがよいとお考えですか」に対する回答結果は,第26表のようであった。
第26表
〜6 7〜17 18〜 全体ア.全教科学級担任による指導がよい。
0.7 1.9 ・ 1.0イ.各教員が或教科を担当し,ある学級の指導を受持つ教科担任制の方向。 1.8 1.9 2.5 1.9ウ.学級担任制を原則に専科や交換授業をます方向。 43.6 44.3 40.5 43.3エ.学級担任制を原則に一部教科担任制を加える方向。 47.1 44.9 38.045.1
オ.学年全体の教師が教科を分担し,学年全体の指導を組織的・計画的に行なう方向。 1.1 1.9 7.6 2.3カ.学年教師を主にチームをつくり,特性・専門性をいかして協同で指導に当る方向。 2.5 4.510.1
4.3無答 3.2 0.6 1.3 2.1