研究紀要第22号 児童・生徒の学習能力の発達 学習能力の発達と授業の研究 - 007/062page

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目指した学習能力

4 前提調査

 児童数は,41名である。単元学習について,多面的な能力の調査となれば,広範囲になるので学習に直接関連する児童の実態をは握するために次のような調査をした。

調 査 表
(数字は,児童数)
観 点
項 目
結 果
考   察
ア.資料活用のようす ○市役所を調べるための方法
・行ってみる
15
・手紙で
10
・じかに聞く
8
・資料でしらべる
6
直接観察の困難な場合,資料を活用するものと思ったが,結果は資料と答える者が少ない。
イ.現有知識,経験の有無 ○市役所のしごと
・ゴミ集め
26
・下水のしまつ
4
・どぶそうじ
4
日常生活で目にふれるものの印象が強い。
市役所,市議会についての知識はほとんど持ち合わせていない。
日常の具体的事例をとおし,ことばの抵抗をなくすことが大切
○市役所の係
・生活環境部
3
・衛生
3
○市議会の仕事
・相談する
2
・話し合う
1
○市長,市議会議員の選び方
・せんきょ
6
○新しく学校をつくるお金をだす人
・市の人
7
・校長先生
4
ウ.生活経験行動 ○支所へ行った経験
○市役所へ行った経験
・ある
17
・ある
5
地区にある支所の場所はわかるが,私たちの生活との関係面では,とらえられない。
エ.観察して事実をとらえる ○新しい学校をつくるのにかかわりのある人
・市役所の人
12
・工事する人
8
・市長
7
・市の人
4
・大工
3
・市議会
2
・教育委員会
1
工事現場で,仕事をしている人と工事を通してかかわりのある人を区別して考えることはだんだん可能である。
オ.興味関心度 ○教科の好き,嫌い
○市役所について知りたいか
・すき
15
・知りたい
24
教科そのものの好嫌については普通市役所には,行ってみたいとか話をきいてみたいと考えている者は多い。

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