研究紀要第24号 中学校 福島県診断標準学力検査問題分析結果報告書 - 018/106page

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領域
観点
内容
問題番号
正答率
小問
大問










49.7

 
  3  
     
  4  
     
     
     
10.6
43.2
12.2
41.1
} 26.9
   
} 26.6
 
46.1
3.段落のつながりと組み立てを考えて書いたり,くぎり符号を適切に使ったりして書く。 【7】四
 制限字数内
 句読点用法
 内容制限
31.4
42.2
20.5
 
 
31.3

(2) 結果の考察

@ 概観

ア 読む領域

領域
文字
語句
文・文章
正答率
63.4
57.5
57.1

イ 書く領域

領域
文字
語句
文・文章
正答率
50.3
58.3
49.6

総体としては,1,2と同じで,読む領域(正答率59.4%)が書く領域(正答率49.6%)よりも高い。
それぞれの差を比較してみると次の通りである。

1年
2年
3年
読む
66.9%
61.3%

59.4%

書く
60.0
48.8
49.6
6.1
12.5
9.8
差の大きい領域
文・文章
文字
文字

 2年の場合と同様に読む領域と書く領域との差がとくにはなはだしいのは,文字の領域で13.1%の差がある。文・文章において7.5%差,語句においては逆に「読む」方が0.8%も低くなっていて,文字を読むことはできても書くことができない実態をよく示している。
 次に,3学年だけで,各領域の相関をみると,「文・文章」がもっとも低く,それは「読む」「書く」どちらの領域についても言える。このことは,1年から見られた傾向であって,次表の通りである。

 
文字−文・文章
語句−文・文章

1年
9.1
○10.1
2年
9.7
○18.4
3年
○6.3
0.4

1年
15.5
○21.1
2年
-24.5
○16.7
3年
○10.7
8.7
(○印は差の大きい方を示す。)

1年,2年では,語句と文、文章の差が「読む」「書く」領域において,大きかったが,3年ではどちらも,文字と文・文章の差が大きくなっている。
文字と文・文章の相関は,学年をおってなくなってきているといえよう。

A 各領域ごとの考察

ア 【1】読む(文字)
全体としては,平均的であり,とくに問題となることはない。
 漢字を音で読むことより訓で読むことの方が容易でないという一般的傾向をつかむことができるが,その正答率のひらきは,23.8%とかなり大きい。
しかし「音訓のよみわけ」については,80.4%と正答率の点では,2年の62.6%,1年の78.7%より高くなっている。

 1年の「色彩」と「特色」,「後半」と「後日」,2年の「衣装」と「装う」,「後悔」と「悔いる」「掲載」と「掲げる」,3年の「臨時」と「臨む」「裁縫」と「裁つ」がその文字である。「裁つ」
などはむずかしいと、思われたが67.1%と「装う」


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