研究紀要第25号 学習指導に関する研究 - 047/060page

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ブランクの意味になることから「」が印字される。
下は,そのトレースしたものである。
(IB )             0
 *  0.2509820E  00

    0

つぎの例をみよう。

コア・ダンプと16進

ダンプすると実数型の「A」には
     5C40   4040
これを2進でしめすと

   コア・ダンプと16進

したがって
      (0.404040)16*1628
     = (404040)16*1622

コア・ダンプと16進

となるから,もし「NA」をI タイプで印字させようとすると,センター機械の整数値上限
     (= 32767)
をはるかにオーバーしていることが
     (*1034
によってわかる。
でも一応トレースしてみると下表のようになっていた。
   ERROR  4070  (CONTINUE)
     (NA    )             3 2 7 6 7
   *    0.1303165E 34
   〃    32767

傍線のように「4070(固定小数点オバー・フロー」のエラー・メッセージをはき出している。
そして,つぎの傍線にあるように「NA」には自動的に「32767」が格納されていることになっているので,もしも「NA」を「A2」で印字,させると,32767は2進でつぎのようになるから
   0111  1111  1111  1111
これを16進にしてみると
         7F   FF
となる。
表1によってどのような意味づけのコードかをあたってみると
         7F   〃
         FF   (表にない,したがってブランク)
ということで,ラインプリンタ上は「〃」という妙なものが印字されてくる。

常にかわらない2進表示を16進化→表1→Aタイプ,としたときと,2進→10進数でみるときとでは大きな相違があるのである。
不可解な結果をえたときはコア・ダンプと16進の理解をもって,その原因の究明にあたることはプログラマーの常識かもしれない。

(担当者 金沢義夫)          


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