研究紀要第25号 学習指導に関する研究 - 060/060page

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 4) 25歳以下,46歳〜50歳,51〜55歳の年代で,男女の研修受講率が逆転している。
 5) 女子教員の研修率は,ほとんど各年代で上昇の一歩をたどっている。

以上のような点からみて,今後の女子教員に対する研修のありかたは,次のような結論となるのではなかろうかと思われる。

小学校教諭小学校教諭
中学校教諭中学校教諭

(4) 結論

昭和50年5月1日現在で,福島県下の男女教員(校長・教頭・講師・養護教諭を除く教諭のみ)の比率は,小学校で男子42%・女子58%,中学校男子69%・女子31%,高校男子84%・女子16%となっており,女子教員の研修について考察を加えるためには,まず第一に小学校女子教員の研修のあり方を敢りあげて考えなければならない。

以上の観点に立脚して,小学校男女教員の研修の比率に再検討を加えれば,小学校の女子教員の研修受講率は,まだまだ低いといいきれる。
したがって,これらの改善には

 @ 女子教員には,現在より一層積極的に講座受講希望を提出するように努力させること。
 A 講座内容・受講申し込みの手続きなどを学校現場へ周知徹底させること。
 B 講座日程を,女子教員が受講でき易い3泊4日か2泊3日にすること。
 C 講座内容を難度の低いものから高いものにわたれるように,システム化を図ること。

などが考えられる。しかし,これは教育センター側の改善案であって,各学校においても,それぞれの実状に応じて努力を重ねられ,よりよい受講態勢がとられるようになることが切望されることはいうまでもない。

(担当者 佐藤守男)     


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