研究紀要28号 両親および教師からみた現代の小学生像 - 016/023page

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 これを地区別にみると日給制の場合,月給制に対して,福島地区の場合,3倍以上の出費をしているのが目立つ。
 地区別にみれば,福島と郡山の市中心部が2倍半から3倍の出費が目立っている。

図42
図42

図43
図43

また,学年別に与え方のちがいをみると,県全体では,毎日与えるすがたは,学年が進むにしたがって減少し,月給制は,上級に進むにしたがって増えている。また無計画に与えるすがたは,学年が進むにしたがって減っている。

 図43から地域別にみると,市外地域ほど無計画な与え方をしている傾向にあるのではないかと考えられる。

 日給制で与えている傾向も市外地域に多いようである。「あなたは,お子さんに与えた小づかいの使途をたしかめるほうでしょうか」という質問をつけ加えて,調査した場合,かなりの数で「いいえ」の報告が出てきそうな予感もする。これからの家庭では与え方の他に,使い方の指導も必要なのではなかろうか。

(14) 睡眠・起床について

 県全体では,「夜ふかし・朝寝」と「早寝・早起き」とは,ほぼ同程度の14〜15パーセントで約70パーセントは「普通である」とみている。

 しかし,それを男女別にみると,下の図44のように,夜ふかしは女子に多く,早寝早起きは男子に多いといえそうである。

図44
図44

 地区別・地域別にみた特徴はあらわれていないが,学年別にみてみると,次の図45にみられるように,学年が進むにしたがって「夜ふかし」の傾向がみられ,低学年ほど「早寝・早起き」の傾向がみられる。

 これは,低学年ほど,保護者のしつけについて順応しているとみるか,または,高学年ほど,家庭学習課題が多くなるためとみるか,低学年ほど,翌日の学校生活への期待が大きいためか,高学年ほど,TV等の聴取番組が多いためか,種々の背景が考えられると思う。

 地域別・学年別にみると,市中心地域では「夜ふかし・朝寝」は,3年生ごろから始まり,市外地


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