研究紀要第30号 学年・学級経営の改善 - 000_02/024page

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ま え が き

 ゆとりある,しかも充実した学校教育のあり方が問われ強く要請されている今日,教育の効果を高めるための学校の組織運営の改善が枢要な課題となってきている。それに伴って,学年経営が領域・機能の面から意義づけられ,経営システム化の上で重要な位置をしめてきているが,これも学校組織運営改善の一つにほかならない。

 情報化社会の進展につれ,教育内容は高度化し,その指導方法も多様化してきている現在,児童生徒一人一人の能力・適性をのばし,「人間性豊かな児童・生徒の育成」を目指すとき,学級担任一人の指導によるよりも,多数の教師の指導を通してこそ,はじめて多くの成果が期待できるのである。学年経営の必要性もまたそこにある。

 この調査研究は,学校組織の中にあって学年・学級経営が,どのような条件のもとで,どのような問題をもち,またどのような役割を果しているかについて分析し,学年・学級経営の実態とその問題点を究明しようとしたものである。調査研究の企画・実施・処理・解釈等においてもとより不十分なものであるが,ご活用いただくと共に,関係各位のご指導とご叱正を切にお願いする次第である。

 なお,研究の過程や調査の上で,関係学校や関係機関に多大のご協力をいただいたことに対し,衷心より感謝の意を表するものである。

   昭和53年1月

福島県教育センター所長  山 内 正 彌     


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