研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 047/092page
なお,R=70KΩとしたが,Rは半固定のものを用いて調整できるようにした。
E パルス巾は,VR1で調節できる。
なお,K方式ではVR1に1MΩを選んで,パルス巾の最大値を70mSとしたが,このKK方式では,VR1を500KΩに選んでパルス巾の最大を35mSにおさえた。
パルス巾の可変範囲をできるだけ大きくしたいが,これは,連続パルスの周波数との関係で制限をうけるわけである。つまり,出力パルスの周波数がf(A2へのトリガパルスの周波数に等しい)の場合は,
上は,出力パルス,下がトリガパルス出力パルス
出力パルスの巾Tは,T<1/fに制限される。
(図11を参照,また写真6にも示しておいた)
従がってKK方式では,パルス巾を35mSとして用いるので,周波数は26Hz程度まで可能ではある。
F 半固定抵抗Ro,Rsは,その端子電圧がそれぞれ8V程度になるよう調整する。
G 電源は,図のようにAC12Vを整流,平滑して14V程度を取り出す。念のためツェナー・ダイオードを用いて簡単な安定化をはかった。
これで充分である。リップルもかなり少ない。
H OPアンプは,念のため715を用いたが,低周波の範囲だから741級でも結構まにあう。
LM339,TAA861等の場合はプルアップ抵抗をつけること。(前記)写真6は,A1でつくってA2に送られる方形波(負側)とA2で処理されて出力として取り出させる方形波(正側)を同時に示す。
写真6
写真8と9は,周波数を一定として,パルス巾を変えた場合を示している。
写真8
文の構成,展開上取り上げるのが,止むなくいまになったが,写真10は,OPアンプA2に送られる方形波パルスと,A2の非反転入力端子の電圧Viの変化の様子を示している。
写真10