研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 063/092page

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波形を観察しようとしたものである。
 また,写真−1で,手前にある,1から4までのものは,本装置の内部を構成している回路要素と回路のしくみ,切り替えスイッチの操作と回路の変換を,わかり易くとらえさせるために,アクリ板上に回路別にしくんだブロックである。このブロックを結線し,オシロスコープ等に導き,波形を観察させるのは,箱形をした本装置と同じである。

(3) 本装置の回路図


図-1
図−1

 本装置の回路図は,図−1のとおりで,電源トランスは,三球式ラジオ製作のとき使用したものである。このトランスを利用したのは,学習指導要領改訂後は真空管についての学習が削除され,不必要になると思われるからである。

 整流回路は,ダイオード4つ使用した全波整流回路のブリッチ形を基本にしている。また,平滑回路は,コンデンサ入力形であり,スイッチ2と3は,整流回路を半波回路から全波回路へ(その逆でも可能)変換するものである。同じく4と5は,コンデンサの容量を変えて,平滑波形の大きさや形のちがいを,各整流回路に応じて調整し,その波形を観察させようとしたものである。
 なお,図中の@からEまでは,切り替えスイッチの接点段数を意味している。SW2の(b),SW34も同じく見ていただきたい。

(4) 各回路と切り替えスイッチの例

 表−1は,各スイッチの切り替えによる回路の変換の例を示したものである。正弦波交流回路から,半波整流回路(6.3V,5V,11.3V)と全波整流回路(センタタップ形6.3V,5V,ブリッ


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