研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 068/092page
(7) 材料表
品名 部品番号 規格 数量ダイオード D1 D2 D3 D4 100mAていどのもの 4 コンデンサ C1 0.47μF25V 1 〃(電解) C2 1μF25V 1 〃(電解) C3 470μF16V 1 抵抗 R1 10KΩ1/4W 1 〃 R2 30KΩ1/4W 1 電源トランス T 二次側6.3V,5V 1 ヒューズ F 挿入式ホルダ付き 1 スイッチ SW1 電源用 1 〃 SW2,3,4 2-6Pロータリ式 3 〃 SW5 2P 1 パイロットランプ PL 6,3V,ケース付き 1 ボックス 80×163×195本体アルミニューム 1 ゴム足 ゴム足−F 4 ゴムプッシュ 小,内径7 1 アクリル板 2×135×190 1 ジョンソンターミナル 6〜12φ 2 ACプラグ 1 その他 平行ビニール電線,配線用ビニール電線(12芯)ラグ板,ビスねじなど
表−2
(8) オシロスコープなどがない場合
小規模校などで,オシロスコープやシンクロスコープがない場合がある。したがって,本装置を使用して波形の観察はできないことになる。
しかし,当初のねらいであった,電気現象を視覚的にとらえさせることは,学習効果の向上に役立つという前提であるなら,そこに,なんらかのくふうが必要になってくると思われる。そこで,ダイオードの整流作用だけでも観察させたいと考え,製作したのが,写真−1の5のブロックである。
これは,ネオンランプの電極の発光の有無によって,その確認をしようとしたものである。
電源電圧100Vをスライダックで60〜70Vに変圧して,ダイオードに加えると,ネオンランプの電極の一方が発光し,他は発光しない。ACそのものなら,両電極は発光する。このちがいを観察させることにより,これは,ダイオードの整流作用によって起る現象だと気がつくだろう。なお,入力電圧を60〜70Vに変圧したのは,ネオンランプの電極が,発光している状態を,観察させるのに都合がよいからである。
次に,回路図を示すことにする。
図−12
※ 図中の破線は,ダイオードを通さないで,直接交流電圧60〜70V加えることを意味する。
3.はんだごて過熱防止装置
電気領域の製作学習では,必ずといってよいほど,電気はんだごてを使用することになる。また,家庭においても,電気機器の修理には,欠くことのできない用具である。
作業工程を綿密に調べ,諸準備を整え,手ぎわよくはんだづけ作業を進めても,ときどき,はんだごてを放置して,他の作業に移ることがある。生徒の製作学習においても,このようなことをしばしば見受けるのである。電流を流したまま放置しておくと,こて先の酸化がはげしく,しかも,過熱によって,はんだがよくのらない場合がある。作業能率の低下ばかりでなく,できばえもよくない。さらに,電力も無駄になる。
使用しないときは,作業中でも,スイッチを切ればよいということにもなるが,短時間後,再度はんだづけ作業を継続するには不便である。そこで,これらの不便さを少しでも解消しようと考え,ダイオードを用いて,はんだごての過熱防止装置を製作してみた。
(1) 製作した装置