研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 072/081page

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乗算合同式による乱数作成実習

5 乱数の検定

 計算機で発生した乱数列が,果して「等確率性」と「無規則性」を具備した一様乱数であるかの検定(テスト)には,次の9種類がある。@度数検定とχ(カイ)二乗テスト A度数検定とコルモゴロフ・スミノフテスト(KS検定) B順序テスト Cギャップテスト Dポーカテスト E系相関テスト F連テスト G順列テスト H最大値テスト ここでは,以上のテストのうち,@,B,D,Eについて略記する。また,これら検定のほか,任意の分布関数に従ってつくられたとき,その分布関数に適合した乱数であるかをしらベる「適合度の検定」もある。
図5-1
図5-1

(1) χ(カイ)二乗検定

 各種検定のなかでも有名な検定(テスト),等確率性はもちろんであるが,任意確率分布の形の乱数が認められるかどうかを検定する。ここでは理論はさておいて,手法の要点をのべる。

@理論度数と実現度数から次の値を計算する。)
理論度数と実現度数から次の値を計算する。)

A自由度ψを求める。
φ=k−1  k:区間,φ:自由度

B自由度φと危険率αに対するχ2分布の部分和の値2χ2(φ,α)をχ2分布表から求める。
たとえば,右のχ2分布表の見方参照。φ=19
図5-2 図5-3
図5-2 図5-3


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