研究紀要第39号 授業研究と評価 2-1-2方式の授業研究 - 008/038page

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W 「2-1-2方式の授業研究」の実践例


以下に,算数科,社会科,理科,音楽科,体育科の「2−1−2方式の授業研究」の実践例をあげるが,紙数の都合で,学習指導案と事後研究会の一部しかのせることができなかった。

1 算数科

 昭和54年9月7日(金) 第2校時 3年3組   教室 

算数科学習指導案

 授業者 藤田小教諭 鈴木康平

●研究主題
「児童の考える活動を活発にするための授業展開の工夫」

●研究のねらい
本校の児童は,学習への取り組みの態度が受動的で,問題解決に積極的に立ち向う姿や,自分たちで自由に考えを深め合ったりする姿は少ない。この原因は,いろいろ考えられるが,そのひとつに,教師の説明を中心とする単線型の授業が上げられる。

そこで,児童の自ら考えようとする意欲を助長し,考える活動を活発にすることを目指して,授業を改善する必要があると考え,授業の場面,場面で,自ら考えることの大切さに気づかせたり,考える楽しさを味わわせたりする展開を工夫することにした。

●研究主題の解決策
  問題解決への必要感や意欲を起こさせる工夫をする。
  考える手がかりを与える工夫をする。
  学習の成果を自覚させる工夫をする。

1.単元名   かけ算2

2.単元の目標

 (1) 2位数や3位数に1位数をかける計算が,乗法九九などを基にしてできていることを知り,それをもとにして,筆算形式を作り上げることができるようにする。
 (2) 筆算形式によるかけ算の計算技能の習熟をはかる。

3.指導計画

 (1) 2位数かける1位数の計算原理と筆算………4時間
   ●2位数かける1位数の計算原理 (1)
   ●2位数かける1位数の筆算−本時 (1)
   ●くり上がりのある筆算 (2)
 (2) 3位数かける1位数の筆算………3時間
 (3) まとめ………2時間

4.本時の目標

被乗数が,一の位と十の位の数に分解できることをもとにして,乗法の筆算形式をつくり上げることができるようにする。

 @ 2位数に1位数をかける計算を,筆算の形に書くことがでできる。
 A 2位数に1位数をかける筆算の計算方法を考えだすことができる。
 B 2位数に1位数をかける筆算ができる。

5.児童の実態   省略


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