研究紀要第39号 授業研究と評価 2-1-2方式の授業研究 - 020/038page

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3 理 科

 昭和54年11月12日(月) 第5校時 6年1組   理科室(T)

理科学習指導案

 授業者 福島四小教諭 込堂康弘

●研究主題
「自発的に学習する意欲を起こさせるためには指導の展開をどのようにすればよいか」

●研究のねらい
新学習指導要領の実施に伴い,児童の自発的な学習が従来にも増して重要視されてきた。

しかし,これまでの授業をふりかえると,受身的な児童の学習態度が目立つ。その原因のひとつとして,ひとりひとりの児童の学習のペースが十分に保たれていなかったことがあげられる。すなわち,自分の意図した授業の流れに早く引き込もうとする傾向が強く,探究の過程が形式的になり,児童の思考のつまづきや学習の途中での疑間,能力差などを無視してしまうことが少なくなかった。

そこで,従来の授業の改善を目指して,児童ひとりひとりの課題意識を高め,それを持続させる方策,発問のあり方,実験・観察における学習形態等に研究の視点を置き,標記の研究主題を設定した。

●研究主題の解決策
  単元の導入段階に,単元全体を見通した学習課題を設定するための時間を設ける。
  課題は握の段階で,教師の演示実験や児童の実験・観察を積極的に導入する。
  主発問と補助発問を明確にして指導過程に位置づけ,個々の学習ペースに対応する。
  実験・観察のための教材や器具を,質的にも量的にも充実させる。
  一斉指導の中での個別指導の位置づけを明確にし,グループ学習形態の中での個別学習の機会と場を確保する。

1.単元名   物の燃えかた

2.単元の目標

 (1) 物が炎を上げて燃える様子を調ベ,炎は,部分によって色,明るさ及び温度に違いがあることを理解させる。
 (2) 炎は,気体が燃えるときできることを理解させる。
 (3) 木片を空気の入れ替わらないところで熱すると,燃える気体などが出て,後に木炭が残ることを理解させる。

3.指導計画

指導計画

4.本時の目標

ガスや木片と同じように,ろうそくもロウが気体になり,その気体が燃えて炎になっていることに気づかせる。

 @ 課題は握の段階での実験・観察と話し合いの中から,本時の学習課題をとらえ,ノートにまとめることができる。
 A 溶けたロウが,しんの方に引き寄せられる様子を観察して,記録することができる。
 B ろうそくが炎を出して燃えるしくみを,ロウの気体と関連づけて説明できる。

5.児童の実態 省略


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