研究紀要第39号 授業研究と評価 2-1-2方式の授業研究 - 032/038page

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5 体 育

 昭和54年11月4日(金) 第5校時 2年   体育館

体育科学習指導案 

 授業者 水保小教頭 加藤哲夫

●研究主題
「課題をもって意欲的に授業に取り組ませるための授業展開の工夫」

●研究のねらい
今までの授業は,教師側で計画したものを児童に与えるというパターンで進められてきた傾向がみられる。そのために,児童は,「やらせられる体育」と受けとり,自から進んで学習しようとする意欲がわかなかったり,また,意欲があっても,それを持続することが困難であった。これからの授業は,児童の運動欲求の充足,運動の楽しさや喜びを味わわせることを大きなねらいにして進めなければならない。児童が自ら,課題を持って意欲的に学習をするときに,ねらいが達成されるものと考え研究主題を設定した。

●研究主題の解決策
  課題を明確につかませる工夫をする。
  目標達成の手だてを工夫させ,力いっぱい運動できるようにさせる。
  自己の能力を正しく評価させる工夫をする。
  友達と学び合うことができるようにさせる。

1.題材名   力試しの運動,リレー遊び

2.題材の目標

項目\題材
力試しの運動
技能
●自己の体を操作して,手たたき跳び,足打ち跳び,ジグザグ跳びができる。
●相手と協力したり,対抗したりして,片足ずもう,馬乗りができる。
態度
●仲よく運動ができる。
●運動の工夫ができる。
●自己の力を常に正しくとらえることができる。
健康
安全
●相手と力を合わせて安全に運動ができる。
●自分の力を知って安全に運動ができる。

項目\題材
リレー遊び
技能
●ルールに従い各種のリレー遊びができる。
●用具を正しく使って,リレー遊びができる。
●全力を出しきって,楽しくリレー遊びができる。
態度
●励まし合って競走できる。
●勝ったチームをたたえることができる。
●負けたチームの健闘をたたえることができる。
健康
安全
●用具を正しく,安全に使用できる。

3.指導計画

指導計画

4.本時のねらい

(1) 力試しの運動は,それぞれの動きを工夫させ,正しくできるようにさせる。
(2) リレー遊びは,チームのために協力して楽しく,力いっぱい運動できるようにさせる。

 @ 手たたき跳びは,3回たたき,足打ち跳びは,2回打ちができる。
 A 折り返し走リレーは,まっすぐ走ることができる。
 B 工夫して自己の技能を伸ばすことができる。
 C 友達の運動を見て話し合うことができる。
 D だれとでも仲よく運動ができる。

5.準   備

 ●体育用椅子 (4)  ●紅白旗 (4)
 ●ダンボール箱 (8) ●セーフティー・マット (1)

6.児童の実態

 男子21名,女子14名,計35名。男子が多いためか女子は,やや消極的である。
 体育は,きらいな児童はいない。技能の高まりも全体的に優れている。授業には,興味を持って取り組むのでいつも楽しく学習できる。


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