研究紀要第39号 授業研究と評価 2-1-2方式の授業研究 - 035/038page

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7.事後研究会の記録

 昭和54年11月14日(水) 午後2時30分〜4時30分    
 場所 水保小学校
 出席者 8名  (水保小,教育センター)

 (1) 授業者の自評

意欲的に,しかも楽しく学習させるにはどのような授業であればよいかを考え授業を行いました。

 @ 意欲を高めること,運動欲求を充足させることをねらってこのような指導過程を工夫しました。
 A 鬼遊びは,以前からこのようなルールで行ってます。
 B 力試しの運動は,5種目行ったが児童は興味をもって行うので,その場その場で評価してやり運動のポイントを意識させることが大切です。
 C 運動に変化を与えたり,目先を変えたりして興味を持続させる工夫をして,リレー遊びを行いました。
 D ジャンプ遊びは,多くの身体操作を含んでいる運動なので,セーフティー・マットを使用して4月から継続的に行っています。

 (2) 協   議

司会 加藤先生からお話を頂きました。協議に入るわけですが,過程に沿って進めてまいります。観点No,1については,どうご覧になりましたか。

W Sさんをみていたのですが,機敏な動きでなぜなのかと思いました。力いっぱい運動していましたので,+1の評価です。

M N君をみていたのですが,合図に対する反応も運動も機敏ですし,安全地域に逃げてもすぐに体の向きを変えて次の動作の準備をしていました。

Sa T君をみました。機敏な動きで,安全地域にタッチするとすぐ中央にもどっていました。あの子は運動能力もあり成績もよいんでしょうね。ただ優等生タイプにありがちなのですが,観察者を気にしすぎていたようです。

Si 私もT君ですが,全く同じように観察しました。

I 総合的にみていましたが,活発に全力を出しきって運動していると感じました。

W 自分のすることをよく知って,体全体で力いっぱい運動しているという印象を受けました。低学年の児童がよくここまでやれるものですね,大変感心しました。(全員同感)

司会 おほめをいただいたところで次に準備運動に入りたいと思います。(全員笑い)

加藤 準備運動は正しくやっておらず少し乱れ気味でした。柔軟性はもっとあってよいと思うので高めるための運動を工夫してゆきたい。

I そうですね。ただ横まわりは,あの程度で良いのではないですか。

Si T君は,鬼遊びの様子からすると柔軟性は落ち込んでいるように感じました。

M 私はN君,観点No,4は,0の評価です。まあまあではないですか。

W 私はSさん,+1です。一生懸命やっていました。

K 隊形を変えるところは実に良くできていましたね。学習訓練が行き届いているのだと感心しました。

Sa 全くそのとおり………同感です。

司会 次に指導内容3,観点No,5について意見を頂きます。

Si 子供たちは,とにかく動きまわりたいんですね,気持ちが伝わってくるようです。体育が好きなんですね。

W よそ見をしている子には,×カードが「ぱっ」と出る,注意散慢では,話になりませんよね。良い態度の形成が活発な発言や挙手につながるんですね。それに,「×」の後には必ず「○」が出る………効果的ですね。

司会 次は,………力試しの運動ですが,加藤先生これはどうでしょうか。

加藤 足打ち跳びは,本時で3回目,難しい運動のようです。今日は,最初から脚を開いた状態で跳ばせてみたのですが……。全員が2回打ちはできませんでした。T君はどうだったでしょう。

Si 私には,手たたき2回しかたたいていなかったように見えたが!あれで3回ですね。足打ちは1回です。

Sa 足打ちは,2回打っているように見えたが,


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