研究紀要第39号 授業研究と評価 2-1-2方式の授業研究 - 038/038page

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 V 研究のまとめ

この研究で生み出された学習指導案による授業研究を実践した結果について,研究委員の意見をまとめると次のようになった。

(1) 学習指導案作成の面から

「研究主題の解決」へのせまり方を,「研究主題の解決策を,本時の内容に合った形に具体化して,指導内容,留意点の欄に位置づけること」としてとらえるので,研究主題と本時の授業のかかわりが具体化されて明確になり,学習指導案が書きやすくなった。

(2) 事前研究会では

短時間のうちに,授業の全体像をつかむことができた。

(3) 授業者の立場から

「研究主題の解決」と「本時の具体的な目標の達成」の二つの課題を意識しなければならないので,なかなか容易ではないが,これらに対する手だてが,指導過程の中に,「観点」を中心として明確に位置づけられているので,指導のポイントがつかみやすく指導しやすい。

(4) 授業観察者の立場から

観察の観点,方法が明示されているので,観察記録が取りやすくなり,授業の全体を余裕を持って観察できるようになった。とくに,抽出児観察の場合にこの効果は大きい。また,研究主題が,本時の授業とどうかかわっているかが,「観点」を中心として明示されているので,「研究主題の解決」にどの程度せまり得たかも容易に評価できるようになった。

(5) 事後研究会では

参加者の焦点をついた発言が多くなり,短時間のうちに,話し合いが深まり,各「観点」についての評価が適切になされることがわかった。従って,仮説の有効性は確かめられた。

授業研究の方法はいろいろあるが,本研究では,本県小中学校で行われている授業研究の実態から,「2-1-2方式の授業研究」を取り上げ,そのより効果的な方法を追求して,ささやかな成果を得たと考えている。この成果が,各学校での授業研究にいくらかでも役立てば幸いである。

 

(観点ごと得点表)
(観点ごと抽出児記録表)   ※いずれも3段階評価の例
観点
評価得点
計(14)人中
抽出児(上)
抽出児(中)
抽出児(下)
No
解決策・具体
的 な目標
-1

0

1
観察記録
-1

0

1
観察記録
-1

0

1
観察記録
-1

0

1
1

内容要約
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1
13
       
     
     
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@
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4
9
       
   
   
   
                                   


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