研究紀要第52号 「教育課程の実施に関する研究」 -038/090page

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(3) 家庭の役割


1) 家庭でどの程度仕事をしているか。

表9:仕事の種類とする・しないの程度
表9:仕事の種類とする・しないの程度
よくする,ときどきするをまとめると男子では約58%,女子では約70%の児童が家庭の仕事をしている。

男子では「買物」や「掃除・整とんなど」を分担している比率が高く,女子では「食生活」や「衣生活」に関する仕事を分担している比率が高い。「老・幼・病人の世話」が低いがその理由に,その他で該当者がいないをあげている。

2) 衣生活について

表10:洗たく,アイロンかけ,製作などの仕事をする・しないの程度
表10:洗たく,アイロンかけ,製作などの仕事をする・しないの程度
表10は,衣生活に関することのする・しないの程度を見たものであるが「する」が全体では約53%を占めている。

男女別で見ると女子では「する」が約67%で高いが男子では約39%と低くなっている。

「する」の場合,学年別では,男子はあまり差は見られない。女子では,学年進級とともに多くなっている。

表11:洗たく,アイロンかけなどの衣生活に関する仕事をする・しないの理由
表11:洗たく,アイロンかけなどの衣生活に関する仕事をする・しないの理由
衣生活に関する仕事をする理由では,「いいつけられる」が最も多く,特に女子では学年進級とともに多くなっている。しない理由では,「家族がしてしまう」が最多である。全体的な性差では,「いいつけられる」「自分のためになる」が女子に多く,「家族がしてしまう」「したくない」が男子に多く見られる。


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