研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -016/071page
15−1 紙を芯にして針金をまいたものでつくった動きのある人
−動きがよく表され楽しい−
6. おわりに
児童たちは,本来,常に創造の目をもち,夢を抱いているものと思う。例えば,新たな課題を与えられたり,目新しい素材を見つけたり,興味のある作品を見たりなどした場合,それが動機となって自由に発想し,ものをつくり,つくる喜びを味わうことができたとき,児童たちの創造性は限りなく発展することが期待できるであろう。
この研究は,そのような児童たちの姿を頭に描き,児童たちの自ら進んでものをつくる態度を育てることに目を向け,適切な動機づけをするため,身近な材料を生かした教材を扱うことが効果的であると考え,身近な材料で教材開発することに取り組み,考察を試みたものである。
このたびは,非常に概括的な考察を試みたものであり,事例研究で取り上げた材料は,身近にある材料のごく一部に過ぎないので,今後とも,なお一層研究を深めたい。
− 参考文献 −
・ 小学校指導書・図画工作科編 (文部省)
・ 図画工作学習の指導 (文部省)
・ 小学校教育課程一般指導資料II (文部省)
・ 工作による創造教育 岡田清著 (創元社)
・ 新学習指導要領の指導事例集 (明治図書)
4(しかく囲み)使うものなどの工作 樋口敏生 ほか編
・ 図画工作・美術科教育の理論と展開
花篤 美編 (第一法規)
・ 工作シリーズ・工作指導
林 健三監修 (日本文教出版)