研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -021/071page

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(2) 問題解決能力から,自然を調べる能カ・態度へ発展させていくための手順

画像1 画像の下に画像タイトルが有る場合



自己評価についての考え

(1) 探究学習では,生徒の主体的な学習の過程を重視しなければならないといわれている。
 この学習を成功させるには,評価の正しい方法を確立していかなければならないと考える。

(2) 探究学習における教師の役割は,生徒が主体的で積極的に情報を収集し,そのことを生徒が的確に自己評価しながら結論を得ようと努めているかどうかを見きわめ,必要に応じて励まし,助言,示唆,指示を与えてやることと考える。

(3) 探究学習での過程における評価とは,問題解決能力を高め,育てることではないだろうか。

 以上のような観点から,一人一人の生徒が主体的に情報を収集し,自己評価しながら進めていく過程において自ら問題を解決していこうとする意識と問題解決能力の高まりが期待できるものと考える。



個別化に対する考え

(1) 探究学習において,もっとも基本となるのは,一人一人の生徒が課題意識をもち,考えることのできる能力(=問題解決能力)を身につけさせることである。
そこで,個別指導を強化し,その態度化をはかっていく。

(2) 特に,小集団学習訓練を通して,その中から協同化をはかり,最終的には一人一人の生徒の個別化をねらっていくようにする。

1.その具体策として
○4〜5人グループによる話し合い。
○一人一人が課題に対する考えや意見を進んで発表できるようにする。
○間違ってもはずかしいことではないことを強調し,その雰囲気づくりにつとめる。
○グループで話し合ったことを一人に固定せず,多くの生徒に発表させ,また,自分の考えがあれば付け加えさせる。

2.個別化に対する配慮として
○目標行動到達表を作成し,一人一人をチェックする。


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