研究紀要第54号 「教育課程の実施に関する研究」 -058/071page

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<表1> 学校種別人数
  小学校 中学校 合 計
人 数 162 224 386

<表2> 地区別人数
  県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 合計
小学校 42人 45人 8人 21人 6人 18人 22人 162人
中学校 65人 45人 6人 46人 0人 16人 46人 224人

<表3> 男女別人数
  合計
小学校 78人 48.1% 84人 51.9% 162人
中学校 141人 62.9% 83人 37.1% 224人
合計 219人 56.7% 167人 43.3% 386人

<表4> 年代別人数
  20代 30代 40代 50代
小学校 78人 15人 17人 24人 22人
84人 21人 13人 24人 26人
中学校 141人 24人 16人 50人 51人
83人 10人 20人 42人 11人

<表5> 小学校担当学年別人数(全体162人)
  低学年 中学年 高学年 担任外
人   数 44 54 50 14

<表6> 中学校担当教科別人数(全体224人)
  国語 社会 数学 理科 英語 音楽 美術 技家 保体
人数 33 28 33 28 27 15 13 21 26


3. アンケート調査の結果と考察

(1) 教育機器の利用状況

 教育現場では,授業のねらいを達成するために,いろいろな教育機器が利用されている。13種類の教育機器の中から,先生方は授業をする際に,どのような教育機器を利用しているのかその利用状況を調べてみた。

設問1 教育機器の利用状況
 つぎの教育機器のうち,あなたが授業で使用する頻度の高いものを三つ以内選んで下さい。

ア,OHP  イ,スライド映写機  ウ,16mm映写機  工,8mm映写機  オ,コンセプト映写機,  カ,テレビ(放送の生利用)  キ,VTR(放送等の録画利用)  ク,テープレコーダー  ケ,シート式録音機  コ,ラジオ  サ,レコードプレーヤー(ステレオ)  シ,写真機  ス,LL装置  セ,その他


 この結果をまとめ,利用頻度の高いものから,上位五つを表にまとめたのが,次頁<表7>である。小学校と中学校の全体のほかに,小学校では,低・中・高・担任外の学年別に,中学校では,各教科別にも利用状況をまとめてみた。

[ 考察 ]
 小学校全体でみてみると,第一位がOHP,第二位がテレビ(放送の生利用),第三位がテープレコーダーになっている。
 これは,担当学年別にみても,全体と同じような利用順位であり,同じような利用頻度である。
 第一位のOHPは,どの学年においても90%前後の高い利川率で,第二位以下を引き離している。
 最近,利用度の落ちている16mm映写機は,第8位で,フィルムの整備充実状況を考えると,もっと利用されてよいように思われる。
 中学校全体でみてみると,第一位がOHP,第二位がテープレコーダー,第三位がVTR(録画利用)になっている。これを教科別にみてみると,教科によって利用する機器に,はっきりとした違いがみられる。しかし,OHPとテープレコーダーについては,どの担当教科の先生方も利用している機器であることがわかる。
 第一位のOHPは,小学校に比べると,全体でみた場合20%近くも低くなっている。しかし,教科別にみてみると,数学,理科,技・家の先生方は100%近く,社会で90%近くの先生方が利用している。このことから,中学校の場合は,利用頻度の多い教科と少ない教科の差異は,教科の本質からくる違いによるものと考えられる。
 教科間に差はあるものの,どの教科の先生方も利用している機器であること,他の機器に比べて利用の割合が高いということは,OHPのもつ特性や機能を認めてくれているためと思われる。


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