研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -074/089page

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(考 察)
 別表1の中央に,本研究第1年次紀要(第45号の44ぺ一ジ)掲載の一般的な「教育課程編成の過程種類別主な内容」を示したが,各校とも,大筋ではこの手順をふまえ,細部の順序については各校それぞれに実情に応じて運営されている。
 編成にかかわる全体での話し合いは,職員会や現職教育協議会で行われる例が多く,小・中学校とも大規模校では少なくとも5〜6回,中・小規模校では1O回以上も持たれ,全職員参加のもと共通理解を図る努力がなされている。
 また,大規模校では,小・中学校とも教育課程編成委員会が組織されているのも特徴である。
 小・中学校別で異なる点をみると,小学校の大規模校で学年部会,中規模校で学年ブロック会,小規模校で学級担任のみで教育課程を編成しているのに対し,中学校では大・中規模校で教科・領域部会,小規模校で教科・領域担任であるのは,中学校の教科担任制によるものと思われる。
 時期については,12月開始の例が多いが,D中では年間授業回数・週数・時数の算出や教育課程編成計画(日程)樹立に11月から着手している。
 なお,教頭や教務主任による活動や作業が随時行われており,両者はもちろん,全体との連絡調整的役割の重要性がよくわかる。


2 教育課程の実施過程の例

 教育課程の実施は,学校の教育目標達成のために,指導計画に基づいて展開される教育活動そのものであるが,より質的向上を目指した教育実践に結びつく指導計画を作成して活用することが大切である。
 このような視点から,研究協力校における教育課程の実施過程の実践例として,学校の教育目標との関連をおさえながら,教育実践の活用化を図った指導計画の例を二、三紹介する。

(1) G小学校の実践例
(1) G小学校の実践例


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