研究紀要第55号 「学校経営改善に関する研究 第3年次」 -085/089page
(考 察)
上の表は,研究協力校で実施している第2学期末の教育課程評価の実際について,その手順や組織に焦点を当て,小・中学校別,大・小規模校別4校の,教育課程の評価過程の実践例を紹介したものである。一般的には,第1学期末と第2学期末に総合的評価を実施する例が多く,しかも,第2学期末に事実上の年度末評価を行い,その結果をもって,次年度の教育課程編成の改善へ実質的に生かして行くという例が普通のようである。したがって,第2学期末実施の評価は,その手続きや内容のうえで重視される傾向にある。
表の中央に,本研究が一般的評価活動の手順・内容を示したが,評価の計画(P)の段階を除いては,いずれも同じ手順で進められ,小・中学校とも大規模校の方が組織的取り組みが多いと言える。また,共通理解を図るための話し合いや集計結果の検討あるいは改善策の検討では必ず職員会が持たれている。小学校の小規模校と中学校では学年部会を補うものとして教頭・教務の役割が多い。