研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -070/093page

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例 2.

実験名 繊維の燃焼実験
目 的 布地の繊維を燃やしてみて,その特徴を知る。
用 具 アルコールランプまたはガスバーナー,マッチ,ピンセット,アルミホイル
材料 各種の織物,各自持参の織物
方 法 1. アルコールランプまたはガスバーナーの下にアルミホイルをしく。炎はできるだけ小さくする。
2. 1cmx2cmの布片をとり,対角線上に切って三角形の試料を2枚作る。
1cmx2cmの布片をとり,対角線上に切って三角形の試料を2枚作る
3.試料をピンセットではさみ,炎の横側から,ゆっくり近づけ溶けるかどうかを観察する。
4.炎の中に入れて着火させ,焚から出して燃える状態を観察する。
    観察点
     1 燃える様子
     2 炎の様子
     3 におい
     4 灰の色,形
5.炎に近づけて溶けるものは,2枚目の試料を炎に入れて,着火後すぐにアルミホイルに溶けた部分をくっつけて,糸が引くかどうか調べる。
6.5.で糸を引かなかったものや,3.で溶けなかったものは,2枚目の試料を着火させた後,火を消してにおいを調べる。
7.冷えてから灰の状態を調べる。
    観察点
     1 硬 さ
     2 灰や塊の色,形
8.各自が持参した繊維名が不明の織物は,たて糸,よこ糸を別々にほぐし,同じ方法で実験する。
9.1本の糸に2種以上の色糸が混じっている場合は,それぞれの色に分けて,数本まとめ実験する。混紡の場合は,はっきり結果がわからない。
まとめ 記録表にまとめ,布地は熱で溶けたり,はげしく燃えたり,有毒なガスを出したりするものがあることを理解する。

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