研究紀要第63号 「教育課程の実施に関する研究」 -090/093page

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た人数より多いのは,b,c,d,f,g,h,i,j,k,1,m,p,q,r,であり,反対に0以外の得点になる項目を選択した方が多いのは,a,e,n,o,である。
 aは6−12歳の間の遊び友だちについてきいているものであり,男女の区別なく遊んだが多かった。
 eは6−12歳の間の読書で,主人公に対する自己の投影についてきいているもので,「女の主人公になったように想像して読んだ」(2点)を選択したものは,極めて少なかったが,「時によって」「どちらにもなったことがない」を選択したものが多かった。
 n,oは子どものころの夢についてきいているものであるが,どちらも,「そんな夢をいだいたことがない」の選択が多く,日本の高校生の実情にに合わないものと思われる。

5.今後の発展
 以上,性的同一性尺度を実施するまでの経過をおって記述してきたが,標本数が少ないことや分析の不十分さなど今後の問題が多い。
 今後は,更に多くの標本を求め,くわしく解析することと,実際に性的同一性に問題をもつ児童生徒に実施し,その有効性等について検討をすすめてみたい。


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