(3)検証
身近な素材を用いた気体発生装置の製作とそれを用いた気体の発生及びその性質についての実験を行った結果,次のような成果を得た。
生徒の意識面では,理科をむずかしいと考える者はあまり変らないものの,理科をやさしい教科であると思う者の数が増え,実験そのものを楽しいと感じる生徒の割合は大巾に増加した。
この気体に関する教具の製作と実験についてははとんどの者が一応の評価をくだしており,今後もこのような実験を行いたいと望んでいる。
◎中学校の理科学習をどう思うか
|
事前 |
事後 |
やさしいと思う |
3% |
11% |
普通である |
89% |
86% |
むずかしいと思う |
8% |
3% |
|
◎理科の実験は楽しいと思うか
|
事前 |
事後 |
いつも楽しい |
42% |
47% |
実験によっては楽しい |
53% |
53% |
楽しくない |
5% |
0% |
|
◎気体についての教具の製作と
実験についてどう思ったか
非常におもしろかった |
58% |
おもしろかった |
42% |
おもしろくなかった |
0% |
|
◎気体発生装置の製作についてはどう思ったか
非常におもしろかった |
68% |
おもしろかった |
32% |
おもしろくなかった |
0% |
|
◎実験装置の製作についてどう思うか
また,二群法による検証の結果は次のようであった。
1) 等質群の検定
|
知能検査 |
学力検査 |
人数 |
平均値 |
標準偏差 |
人数 |
平均値 |
標準偏差 |
実験群 |
38 |
46.0 |
7.8 |
38 |
68.9 |
13.8 |
統制群 |
38 |
47.0 |
8.2 |
38 |
67.9 |
13.1 |
有
意
差
度 |
等分散
の検定 |
F
0
=1.10
F(30,30,0.05)=2.07
ゆえに
F
0
<F(37,37,0.05)
よって危険率5%で有意差なし |
F
0
=1.11
F(30,30,0.05)=2.07
ゆえに
F
0
<F(37,37,0.05)
よって危険率5%で有意差なし |
平均値の
差の検定 |
t
0
=0.54
t(60,0.05)=2.00
ゆえに
t
0
<t(74,0.05)
よって危険率5%で有意差なし |
t
0
=0.32
t(60,0.05)=2.00
ゆえに
t
0
<t(74,0.05)
よって危険率5%で有意差なし |