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(1) 問題点 |
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「教育課程の編成にあたって,学校の教育目標を学年・学級の目標にどのように具体化しているか」という設問(N=313人)に対して,「段階的に十分具体化している」という回答が,約80%あることから,学校の教育目標と学年・学級の目標との関連はかなり図られていることがわかる。 |
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しかし,「表現を少し変えて学年・学級の目標にしている」という回答が約20%であることは,関連づけが不十分な学校もかなりあることを示している。 |
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また,「具体化はほとんど行っていない」という回答が,O.3%と極めて少数ではあるが関連づけがなされていない例が見られる。 |
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これらのことからもわかるように,教育目標と学年・学級の目標との関連づけはかなり図られているようではあるが,不十分な学校,関連づけが図られていない学校も少数ではあるが見うけられるようである。 |
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(2) 基本的な考え方 |
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教育目標が一人一人の児童生徒に具現される主たる場は,児童生徒の学校生活の大部分を占める学年であり学級である。 |
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したがって,学年目標や学級目標及び児童生徒の具体的活動に教育目標がどのように具体化されるかが,教育目標達成のかなめとなる。 |
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ところで,前述したように,教育目標と学年・学級目標との関連づけに関しては,教育目標の表現を少し変えて学年・学級目標にしている学校がかなりあるなど,不十分さが目立っている。教育目標の達成を真に目指すならば,計画→実践→反省・評価→次の計画というように,前年度までの実践をもとに絶えず評価し,改善を加えていかなければならないであろう。そのためには,次のことを基本的におさえて,具体化にあたることが必要であると考える。 |