研究紀要第68号 「学校経営改善に関する研究 第2・3年次」 -017/075page
(4) 単元名「時こくと時間」の指導計画例(3学年)
○ 指導と評価の計画(総時数6時間)
○ 本時のねらい……・ある時刻からある時間経過したときの時刻を求めることができる。 1)時刻と時間を区別して理解する。 2)数直線や時計の文字盤を活用して時刻を求める。
3)ある時刻から一定時間経過した時刻を求める。○ 教育目標との関連 1) めあてをもって全カで最後までやる子 ― B1(丸囲み文字)bc(ねらいをもってがんばる) 2) きまりを守り力を合わせて活動する子 ― B2(丸囲み文字)c(互に協カして問題を考える) 3) すじ道をたてて考え正しく判断する子 ― B3(丸囲み文字)c(具体物からすじ道をたてて考える) ○ 指導過程 (5) むすび
教育目標を,各教科の目標に関連づけ,指導内容に教育目標を具体化することの必要性については前に述べたが,この実践例のように,本年度の重点目標を算数科の各学年の目標から,単元の目標まで具体化したことにより,教育課程の編成の際に,教育目標を算数科の目標に,的確に位置づけることができると思われる。
しかし,各学校の教育目標または重点目標のすべてを,各教科の目標に関連づけることには無理があるので,教科内容の特性を考慮しながら,関連する教育目標を位置づけるようにしなければならないだろう。
そして,これをもとにして,単位時間の指導計画を立案する場合には,どの重点目標を指導過程のどこで具体化するかについて,指導方法も含めて細かく吟味されなければならない。そして,授業を実施しての評価を大切にしながら,計画の改善を常に心がけていく必要があろう。