研究紀要第68号 「学校経営改善に関する研究 第2・3年次」 -026/075page

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(4)  学級会活動(話し合い運動)の実際例(2学年・1O月)
1. 議題  学きゅううんどう会をしよう。
2. 議題設定までの経過
(1) 議題についての話し合い (2) 出された議題の処理 (3) 議題の提示 (省略)
3. 議題に対しての配慮(◎;教育目標との関連)
 学級運動会をして楽しみたいという積極的な気持ちの表れた話し合いにしたい。
  • みんなで話し合って,運動会の内容,その他が決められ,それにもとづいて実践するという学級会の方法を感じとらせたい。
  •  低学年では,あまり多くの自主性,自発性を期待することはできないが,できるだけ,一人一人の発想や発意を尊重しながら,回を重ねることによって,自分たちの手で運営できるように,時間をかけて長い目で指導していきたい。
    4. 本時のねらい
     みんなで楽しむためには,どんな内容にしたらよいかを,話し合いのルールを守って話し合うことができる。
    教育目標2          →   低学年到達目標

    ・よく考えて正しく判断する子ども ・お話を静かに聞き,はっきり話すことができる。
    5. 本時の実施計画
    (1) 役割分担 (2) 提案理由 (省略)
    (3) 話し合いの順序

    話し合いの順序

    (4)  実践化への配慮事項
  • 担任の押しつけは極カ避け,子どもたちのアイデアや工夫を生かすようにする。
  • 一人一人の子どもが,それぞれ役わりをもち,それを果たす喜びを味わうことができるようにする。
  • 力いっぱい体を動かし,みんなで話し合った運動会は楽しかったという満足感を持てるようにする。
  • (5)  むすび
     自発的,自治的な実践活動の展開を特質とする児童活動の目標・内容と学校の教育目標,重点目標とは深くかかわっており,その関連を図ることが大切である。
     この事例では,児童活動の1つの内容である学級会活動の目標・内容と教育目標,重点目標との関連を図るため,次の点が工夫されている。
    1) 学校の教育目標,重点目標の内容分析を行いブロック別到達目標を行動目標として具体的に設定している。
    2) 1)の行動目標と学級会の各活動の目標(ねらい)との関連を明らかにして一貫性をもたせ年間指導計画へは,議題の分析から教育目標及び重点目標との関連を図っている。
    3) 1単位時間の指導計画(実際例)へは,本時のねらいにかかわる教育目標を明示し,さらに関連する内容を◎印で示している。
     以上のように,教育目標を学級会活動に具体化するための努力を着実に積み上げていくことが,教育目標達成には欠かせないことなのである。

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